なんだか長年の友人が、とてもこじれて沼にはまっているのですが、うじうじ考え続ける人って、とにかく頑固で人の意見を聞き入れず、不安が強い傾向にあると思います。
四の五の言わず、やってみることを習慣にするだけで、うじ虫から脱出できると思うのは、わたしもマイナス思考でうじうじしがちだからです。
元々能天気なタイプの人に勧められたことは、猜疑心を持ってしまいますが、うじ虫がやってみて改善されたと言っているのですから、やってみたらいいのにと思う今日この頃です。
自分の悩みを明確化する

そんな杏の友人は、今、絶賛「結婚できない自分を責め」中です。
わたしからすると結婚したいなら、さっさとすればいいのに、ここ10年くらい、ずっと結婚できない自分を責め続けていて、年々、精神状態が危なくなっています。
そりゃ、10年も自分で自分を攻撃し続けているのですから、メンタルがやられるのは当然です。
今とても不幸で、明日死んだら、何も成し遂げられなかった後悔しか残らないそうです。
何故、そこまで結婚したいか聞くと「普通になりたい。」と。
普通とは何?と尋ねると、自分で普通を決めると可能性を狭めるので、普通とは何ぞやとは自分で決めたくないと答えません。
多分、自分で自分の希望が明確でないから、不安なのでしょう。
例えば、結婚がゴールなのであれば、誰が相手でも多少のことは目をつぶれますし、子どもが欲しいのであれば、とりあえず生んでくれる女性がいればOKです。
彼は、ただただ結婚さえすれば、普通になれて幸せになると漠然とした未来しかないため、それに沿った行動も起こせていません。
そんな状態にならないために、うじうじ考え始めてしまったときは、わたしはチラシの裏やA4のコピー用紙の裏紙に、感情を書きなぐるようにしています。
すぐ捨てるので、読めないような字でいいのです。
そこに、不安だ!ムカつく!稼ぎたい。だって、今このお金があったらこの悩み解消するから。子育てしんどい。などなど、本当に頭の中を取り出す感じです。
そうすると、不思議ですが、自分が何に困っているのか段々わかってきます。
そして、解決するためにはどうすればいいかという思考に変わってきます。
わたしの友人もですが、頭の中でぐるぐるしていると感情や思考は出口を見失い、前に進めません。
自分が何に悩んでいて、何をどうしたいのかがわからないことが一番の不安を引き寄せますので、ちょっと心が曇ったら、とにかく自分の声を聞いてあげる。
これ大事です。
自縄自縛に気づく
友人は、中学の時の初恋の子に大学時代に再開して付き合った経験があり、出会いはこのように運命的でないといけないと思い込んでいます。
そして、自分が彼女や未来の奥さんを探しに行くのは、不正解で、天から与えられる運命の出会いでないと、付き合いたくないとも。
これ、他人から聞くとひどくバカげた話だとすぐわかりますよね?
もう37歳ですよ。
ただ当の本人は真剣に苦しんでいるのですから、己を知らないというのは恐ろしいことです。
友人サイドから見ると、彼は非常に親に対してコンプレックスを持っていて(傍から見ると、持つ必要は全くない。素晴らしい親御さんだし、素晴らしい息子なのです。)そのコンプレックスを払しょくするため(彼の言う普通になって、しあわせになる)には、結婚するしか道がないのです。
なのに、結婚相談所もお見合いもダメなのです。
こういう状態を自縄自縛と言います。
自分で自分に縄をぐるぐる巻きつけて、逃げられない~と苦しんでいるだけなんです。
そうなったら、周りが何を言っても攻撃されているとしか受け取れないので、とにかく自分で自分を苦しめている現状を把握し、それを自分で打破しようとするしかありません。
友人も、わたしたちが「その運命的な彼女とも結局、別れることになったんだから、運命的な出会いにこだわらない方がいい。」と言っても、自分の気持ちは一生わかってもらえないと攻撃的になります。
全ての会話が「でも、」から始まるのも特徴です。
最終的には、何を言っても無駄だと思ったので、「とりあえず、そのまま生きておき。しんどくなったら、いつでも手は広げて待っててあげるから。」と会話は締めくくりましたが、いつか彼がしあわせな毎日を送ることができるのか、友人としては心配です。
ただ、人の気持ちはどうすることもできません。
彼が自縄自縛を気に入っているのです。
どうすることもできません。
わたしは、人の振り見て我が振り直せで、色々な思いを解放していくばかりです。
断捨離が、空気伝染するのと同じで、エネルギーが彼に届けばいいなと思っています。
人間変わるのが当たり前
彼は、運命的な出会いをした18歳のときと同じことを37歳になっても求めています。
自縄自縛して不安に駆られる人は、変化を恐れます。
簡単に言うと、ママ友で集まって人の悪口大会をしていたとしても、魂のグレードがあがったら、人の悪口を言っている自分が嫌になり、その輪から抜けたくなります。
前に進める人は、抜けるのですが、怖がりな人は現状維持を好みます。
以前書きましたが、もう辞めたいのに辞められないファンクラブもそうです。
そして、いつまでも成長しない人は、成長する人の足を引っ張ります。
これを、わたしは“変わらないでお化け”と呼んでいますが、変わらないでお化けはうじゃうじゃいます。
友人の場合は、他人でなく自分自身が変わらないでお化けになってしまっていますが、自分が新しいステップへ繰り出そうとしたときに足を引っ張る人は、わかりやすく引きずり降ろそうとする人ばかりではありません。
なんとなく、友人の場合だと
- 「わかるわぁ!運命的な出会いでないと、結婚しても長続きするわけがないよね!」とか
- 「結婚相談所なんて、モテない人しか来ないよね!」とか
前に進みずらくなるように誘導する手口があります。
こうなると、沼にはまっている状態では、なかなか足を引っ張られていることに気づかないので、注意が必要です。
人間の体の細胞は、変わらないモノもあるようですが、5~7年くらいで全部新しく入れ替わっていると言われます。
体も進化を遂げるように、人生は変わって当然なのです。
変わってしまってごめんと人に思う必要はありません。
- 気持ちがなくなったのなら、正しい手順で別れればいいし
- 楽しくなくなったら、趣味を変えてもいいし
- 共通の話題が変わったら、友だちをやめてもいいし
- 新しい仕事に変わってもいい
- いい人ぶりっ子をやめて、家族の全責任を一人で追わなくていいし
- いらなくなったら、マイホームも手放したらいい
- 相続した土地も使わないなら売ったらいい
- 離婚して、子どもをしばらく元義父母に会わせられないのも仕方のないことです
何故かみんな変化を悪者にするから、話がややこしくなるのです。
感情に流されず冷静に判断できる自分と常に共存しないと、自分を苦しめることになります。
そして、「わたししかいないから」と相手のことを思い遣っているふりを続けると、結局、自滅し人に迷惑をかけることになるのです。
自分に変わってもいいと声をかけてあげください。
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