20代の頃にモノを買い続けて、それを30代前半で売り続けました。
今は、簡単に値段のつかない一生分の洋服と生活必需品のみで生活しています。
買い続けて思うことは、モノは何もわたしたちの心を満たしてくれないということです。
人間落ちぶれるのは一瞬
大学のときに仲の良かった友人(男性)が、29歳のときにアルコール中毒になりました。
お互いの家族も知っているほどの親しい仲でした。
元々、若気の至りでよくありがちな、世の中を斜に構えているタイプの子でしたが、25歳くらいからどうも大人の階段を一歩ずつ歩んでいないなという印象を受け、すこーしずつすこーしずつ疎遠になっていました。
それでも1年に1度くらいは顔を合わせていたのですが、29歳のとき、彼と彼のお母さんと食事に行くことになり、久しぶりに会ってビックリ。
堂本光一さん風のイケメンがムーンフェイスになっており、飲みすぎで足は千鳥足どころか、膝かっくん状態。
常にアルコールを注入しているので、5分に1回はトイレへ行き、本当に「終わった。」と思いました。
この数年前から彼からはずっと結婚してほしいと頼まれていましたが、この日はひどく、どうして結婚してくれないのかとかなり絡まれました。
そもそも杏の独身主義は今に始まったことではありません。
子どものころからで、当然それを知っている彼なのに、そんな判断もできないほど脳が弱っていたんだと思います。
もう友人として無理だなと思ったので、この日を境に縁を切ったのですが、今振り返っても彼は必要以上に虚栄心を持ち、必要以上に繊細過ぎたと思います。
推測するに、その背景には
口では大層なことを言うのだけれど、卒業後一度も就職もせず、親の職場で働き、何者でもない感を勝手に増量し、取り残されている焦燥感を強くしたと思います。
この時、わたしは人間簡単に転落する生き物だと知りました。
正負の法則を知っているだけで違う
家族や周りの人を見ていても、人間は自分の価値を探してしまいがちです。
それさえも認められないとき、何かに依存します。
- ショッピングだったり
- 男の人だと、飲み屋のはしごだったり
- パチンコだったり
- 結婚だったり
わたしは、いいのか悪いのかは別としていつも危機感を持って生きています。
- 贅沢をしすぎると、これに慣れると大変だと思いますし
- 儲けすぎると、何か負のことが起きるなと構えますし
- 仕事が舞い込むと、調子に乗り過ぎてはいけない
という風に、美輪明宏さんがいつも言う正負の法則を意識して生活しています。
この危機感を不安感に変えるのではなく、バランスよく生活するためのアンテナにすれば、全てのことをほどほどに出来るのだと思います。
ミニマリストになって、何もない部屋に住むのではなく
- ほどほどに買い物ができる自分であり
- ほどほどに贅沢もでき
- ほどほどに想い出に浸るときもあり
- ほどほどに過去の栄光ににんまりし
- ほどほどに夫や子どものことで一喜一憂し
- ほどほどにしあわせを目指す。
極端思考の人は、うつ病になるリスクも高いですし、攻撃的になったりします。
- 人はそんなに自分に関心もないし、
- 人はそんなに自分を攻撃もしない。
人間一人では生きられないと言いますが、助け舟を出してもらっても、それを素直に喜べないのなら、人との関わりでまた苦悩が生まれます。
基本的に愛を渇望している人は、他人の手助けで心が満たされることはないと思います。
受け入れ態勢ができたら、他人の手助けで満たされるかもしれませんが、変わり切っていない時点では、無理です。
それに気づかず、依存心で相手を見つけるから、変な関係性を自ら作ってしまったりします。
基本は、自律して自立して孤高に生きる。
これをベースにしていると、息苦しさを少しずつですが手放せます。
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