
えりんぎさんから、メッセージをいただきました。
まだすべての記事を読めていないので、過去に書いていたり、似たようなコメントがすでに来ていたら申し訳ないのですが、防災対策はどうされてますか?
東北の内陸部に住んでいるので、東日本大震災の時はそこまでひどい被害はありませんでしたが、全てのライフラインが止まり、スーパーも数週間は欲しいものが手に入らない状態でした。
そのため、日用品はどうしても買いだめする習慣がついてしまったのですが、杏さんはどうされているのでしょうか。
参考までに、お教えいただけると嬉しいです。
えりんぎさん、こんにちは。
いつもブログを読んでくださってありがとうございます。
とても嬉しく思います。
同じようなことは書いたことがありますが、“防災グッズ”としては書いたことがありませんでしたので、ブログでお返事したいと思います。
まず、えりんぎさんは、日用品をどうすべきかと書いていらっしゃいますが、ウィキペディアによると、日用品(にちようひん)とは、生活していくために必要な物。普通は生活雑貨のことを指し、食料品や衣料品などは含めない場合が多いとされています。
えりんぎさんがお聞きになりたいことは、食料のことでしょうか、日用品のことでしょうか。
どちらもお答えしていきたいと思います。
非常事態は、予測しきれない
まず、わたしはこれ!!といった防災グッズを用意していません。
食料品に関しては、冷蔵庫内とコンロの下の大きな引き出し部分のパントリー(食料品のストック入れ)の2か所だけに、ストックが入っています。
- 乾物やレトルト食品はパントリーに
- お茶のストックや冷凍ご飯は冷蔵庫に
といった具合です。
自宅は被災していないけど、周りが被災していて家で食料を調達しなければならないという非常事態(えりんぎさんの被災状況)もあると思いますが、土砂崩れで家ごと被災したらストックも無意味になります。
ありとあらゆることを想定して準備するのは大切ですが、全てが自分の予測通りに事は運ばないと思っているので、過剰に心配をしてそこにエネルギーを消費することはしないようにしています。
日用品に関しては、ティッシュやトイレットペーパーなどセットで売ってあるものを開封した残りしか置いてありません。
日用品に関しては、全く不安を持っておりません。
コロナ第一波のときにトイレットペーパーがなくなって買えないときがありましたが、ティッシュで拭いて一時的にトイレに用意したごみ箱に捨てていました。
ティッシュもなくなりそうになったときには、ウエスを使い捨てにしました。
生理用ナプキンも、先日ウエスで代用できましたし、
日本中が被災しない限り、数週間も経てば支援物資が届く日本に感謝しています。
実際に、わたしが被災地に物資を支援しようとすると、経過日数によって、送っても逆に迷惑になるほど物資は溢れかえっていることもあります。
命に一番必要な水
水も、冷蔵庫に入る分だけストックしてあります。
食料品に関しては、永久保存版にしておくことは不可能なので、普段でも食べる物を循環させながらストックしています。
水は、入れっぱなしにしないで、普段は2リットルのペットボトル1本で十分だけど3~4本を回し飲みして、常に冷蔵庫に4~5本入っているという感じです。
食材も、乾物は普段食べる物をいくつかストックしてあるというだけです。
防災グッズより、日常をどれだけコントロールできているか
- 懐中電灯
- スタンガン
- 動物用のケージとリード
- ろうそく
などは常備してありますが、一番大切なことは、
- 何をどこにしまってあるか把握していることと
- 地震などで家がぐっちゃぐちゃになってもそれを発見できることの
2点につきます。
ゆるりまいさんも東日本大震災をきっかけにミニマリストになられましたが、震災時、懐中電灯は結局見つけられなかったと言っています。
今は、どこの引き出しに懐中電灯が入っているかわかっていても、引き出しが壊れたときに、量が多すぎて埋もれてしまうことも大問題です。
棚の上に置いてあるものも危険物質ですし、食器棚が壊れたときに食器が多すぎると凶器になります。
防災グッズは、日常で自分の生活全てを確かに自分でコントロールできていれば、不安なく要る分だけ保管できます。
トイレの水を飲めるか
以前、一人暮らしの女性が大きな額を買い、段ボールに入った額をトイレの前に一時的に置いていました。
女性がトイレに入ったときに、その額が倒れてトイレのドアが塞がり数日閉じ込められたことがありました。
携帯電話も持っておらず、トイレに閉じ込められている間、トイレの水を飲んで生き延びたというニュースを見てから、人間は、背に腹は代えられない状況になったら、トイレの水を飲めるんだと思いました。
その時から、トイレの水は飲めるレベルにトイレをキレイにしています。
- トイレの神様も、べっぴんさんにしてくれますし
- トイレ掃除をすると、お肌がきれいな子どもが生まれますし
- 二日酔いで便器を抱えて吐くときも、二次被害(トイレが汚く、余計におぇっとなる)も起こりません。
災害時には立派な資源になるのです。
助け合いの精神を信じられる生活
今回のコロナでわたしはあまり被害を被ったと思っていませんが、周りを見ていると、マスクを仕入れた人が他の人に配ったりしている姿をよく見かけました。
普段の生活でも、近所の人との物のあげあいや助け合いをしているので
いざという時はお互い様で誰かが手を差し伸べてくれると思っています。
戦時中のような、飢えに苦しむ状態になると、人のことまで構っていられないとなるのでしょうが、今の日本でそのような状況になることはないです。
人が助けてくれると自信を持っていえるのは、普段から人にあげたりしてあげたりするのが普通になっているからだと思います。
見返りを求めず、困っている人には手を差し伸べる生活をしているので
自分が困った時にしてもらえないとは絶対的に思えません。
わたしも阪神淡路大震災を経験していて、えりんぎさんの経験した数週間は経験しています。
ただ、そう言っても数週間で済んだんですよね。
たった、数週間で終わったと考えた方がいいと思います。
そして、日常と被災したときを切り離して考えない方が、困難にぶち当たった時に必要以上に落ち込んだりストレスを感じたりせずに済みます。
全ては、自分の人生の生活の中での出来事ですので、別物と考えないでいると無駄に不安になることもありませんし、すべきことがわかってきます。
一番大切なことは、家族や近所の人と避難時の想定をしていることだと思います。
えりんぎさんの住む地域にこれ以上なにも怒らず平和に過ごせることを祈っています。
また、わからないことがありましたらお便りお寄せください。
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