この週末は、家族のコンサートチケットの半券の山を整理しました。
昭和60年の歌舞伎座公演のチケットが出てきて、もう笑うしかない状態でしたが、楽しく、ごっそり捨てられたのでスッキリしています。
きょうは、家族団らんタイムにモノを減らすために今すぐできることをお伝えします。
捨てが苦手な家族のモノは、間引く
わたしが過去に行ったコンサートのチケットの半券などは、とうの昔にありません。
今では、野球観戦してもコンサート観賞しても、会場を出るときに、ごみ箱に捨てて帰ってきますので、持ち帰りはゼロです。
ただ、家族も同じようにとはいかず、行った記念に置いておきたいと言います。
そのままごみ箱に入れればいいじゃんと言いたい気持ちをぐっとこらえて、家族のモノを減らすときのコツは、“間引くだけにする”ことです。
全部ごっそり捨てたら、すっからかんになった気になるようなので、減らすだけにとどめます。
- 2018年のコンサートチケットの半券が10枚あったら、1枚だけにするとか
- 遠出して旅行も兼ねた思い出の地のチケットだけ残そうとか
- 写真も同じようなアングルは捨てようとか
- 写真写りが悪いモノは捨てようとか
- 人に見られて恥ずかしい日記は処分しようとか
- 病気になったときのモノは縁起が悪いから捨てようとか
とにかく手放す口実をダンシャリアンである人がタメコミアンである人にどんどん提供するのです。
捨てるコトを家族の日常にする
捨てるとき、自分の『全部捨ててほしい!』感情を出してはいけません。
あくまでも、他人の気持ち優先です。
家族だと思うと甘えが出るので、とてもお世話になった大好きな恩師とでも思って接すると、アドバイスも本人のためになるものになっていきます。
- あなたが家で転倒したら、わたしは悲しい
- あなたに健康的でいてほしいから、わたしが手伝うので衛生的な環境にしよう
- あなたと思い出を楽しく分かち合いたいから、思い出の品を一緒に整理しよう
- あなたの過去は素晴らしいものだったからこそ、それを活かして未来も生きてくれることがわたしのしあわせにも繋がる
- あなたと時間をもっと共有したいから、わたしの居場所を作ってほしい
こういうエッセンスを込めると、とんでもない家族でない限り、モノへの執着は軟化していきます。
モノに執着するのは、心の闇がセットなことが多いので、家族の話をよく聞いてあげて、今まで生きてきた過去を尊重してあげれば、モノに理解してもらわなくても家族に理解してもらえるとわかってきます。
何十年も捨てずに暮らしてきた人ですから、すぐに捨てる方向へチェンジするのは難しいですが、大量の荷物を残されてしんどい思いをするのは自分と思えば、自分の為に、家族と一緒に捨て活をできると思います。
写真を整理できないというなら、軽いお年寄りでも簡単に取り出せるアルバムを1冊プレゼントして、これにお母さん史を作ってとお願いするのもいいです。
子どもがいたら、写真や手紙をスキャンしてあげて、デジタルでいつでも見られる環境を作ってあげるのもいいかもしれません。
みなさん、そもそも「きょうの晩御飯何食べたい?」という会話は毎日するのに、「きょうは何捨てる?」という会話を家族でしなさすぎです。
我が家では、
- 車の保険の支払いのタイミングで、車1台減らしたら、これくらい年間お金が浮くけどどうする?
- 冬終わるけど、ホットカーペット、どこに片づける?
- 扇風機片づける場所ないけど、どうする?
- お鍋3つもあるけど、全然使ってないから誰かにあげる?
- うちじゃ食べきれないから、ご近所にあげる?
- 金値上がりしてるみたいだから、あれ売る?
- 腰悪くなったから、ヒール全部売る?
- もらったけどこれいらないから、ボランティア団体に寄付する?
- メルカリで売れないの、どうする?
- 確定申告のタイミングで、薬局一本化して、薬のダブり減らさない?
- 有線の掃除機面倒だよね?売ってコードレスに買い替える?
- ゴルフの景品で、これもらったけど売れる?
など、モノを家から追い出す会話が毎日の山のようにあります。
家族が捨てないのは、捨てるコトが日常になっていないからです。
手放すことが日常になると、子どものも旦那も義両親も協力的になります。
年末年始にせっかく一同集まるのですから、一緒に整理しながら、思い出を昇華させてあげてください。
ちなみに故人のモノは、お仏壇前で
- 「さすがにもうこの人飽きたでしょ?捨てるよー?」とか
- 「これ、3つもあるから1つにしてもいいよね?」とか
- 「まだ、コレクター気質取れてないとかないよね?そろそろ物質主義やめないといけないんじゃない?」とか
話ながら捨てると、ちゃんと相談して捨てたことになるし、故人の魂修行にも役立ちますよ。
捨てることを日常に組み込めた方は是非ポチッとお願いします♡
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