捨て活が進んでいる中級者の落とし穴

プレゼント 禁止 想い出の品

捨てられない理由を人は雄弁に語ります。

 

わたしの友人も知人も、わたしがミニマリストだってわかっているからか、聞いてもいないのに「何故自分はこれだけ持っているのか、何故これだけ捨てないのか。」を熱弁するのです。

 

自分で』自分は不要なモノをちゃんと手放している。』という自信がある人はこれに当てはまりません。

 

きょうは、貰い物にフォーカスして手放せるようになるアドバイスを送りたいと思います。

 

 

言い訳を一生懸命喋っているとき、何かを変えたいとき

 

モノを捨てることでも、仕事のことでも、子育てのことでも、人間関係のことでも、他人に一生懸命言い訳をしているときって、実は、潜在意識では自分の考えを変えたいと思っているときです。

 

考えを変えるつもりはなくても、自分の考えた末に出た結果に100%満足していないときなんです。

 

親しい友人と一緒にフリマのお手伝いをしました。

 

商品を並べる作業を一緒にしたのですが、フリマ会場にいた大きなキリンの置物。

 

後日、友人宅へ行くといる!キリンが。

 

わたしは友人に関しては、友人の考えを否定しないタイプなので、何気に「あ、売れ残ったから持って帰ってきたのー?」と言っただけなんですが、すかさず「顔がついているモノは捨てるの可哀想で…。」という言い訳が返ってきました。(笑)

 

本当に動物が好きな子なので本心なんでしょうが、心の片隅に若干は結構大きなモノを持って買ってきてしまったなという意識があります。

 

彼女も普段から家づくりに思い入れがあるタイプですから、やみくもにモノを増やすタイプではありません。

 

わたしも、20代で自分の仕事内容に自信が持てなかったとき、飲み会で自分は今後どうなりたいのか全く関係ない人に熱弁していました。

 

自分はもっと実力があると見せたいから、何故、今、このど田舎で仕事をしているのか言い訳をしていたのです。(ど田舎でしか仕事できない自分を恥じていた。)

 

  • 夫の悪口を我慢できず言う癖に、夫のいいところを必死に相手に言う
  • お金が無いという愚痴を我慢できない癖に、買い物している理由を熱弁する
  • 部屋が汚いと思われているか気にして、自分が何故大量にモノを買いこんでいるのか説明している

 

人に対しても自分自身に対しても、一生懸命、言い訳を考えていたら、自分は違う方向へ行きたいんだと、舵取りをしてもいいと思います。

 

言い訳しているときって、自分を正当化させようと必死なときが多いですから。

 

 

貰い物に対しての気持ちや想いは本物か見極める

 

他人に語る捨てない言い訳のNO.1が“貰い物だから”なんですが、これも心理的操作が働いていることが多いににあります。

 

捨てない理由が、自分の執着や未練やケチ根性ではなく、他人を思いやる優しい気持ちからなんですということで、自分の印象をキープできると思っていることがあるからです。

 

実際にお片付けにお邪魔すると、貰い物を捨てられないと言う人ほど貰い物の扱いが雑です。

 

返って、捨て活のときに貰い物と言うカテゴリー分けさえしていない人の方が、要不要を決めるときにそれは親友がくれたからそのままそこに飾りますー!なんて愛用しているパターンが多い。

 

貰い物だから捨てられない、それが多すぎて困っているという人は、自分が悪者になりたくないための言い訳ではないか、それを先に考えてみてください。

 

家に来られたときに無かったら気分を害するかな?は、=自分は貰い物を大事にする優しい人間で相手にとっていい人です、とアピールしたいことでもあります。

 

貰って邪魔だと思う気持ちを、言い訳で一生懸命かき消しているときも、=自分は人の気持ちを無下に捨てるような人間ではないと思いたいからです。

 

 

貰い物に対しては、自分のルールを持つ

 

罪悪感、そして罪悪感のふりをした自己弁護がつきまとう贈り物や貰い物、プレゼントですが、自分なりのルールを設定すればいいと思います。

 

久しぶりに訪れる病院で、自分でカルテが残っておらず再度作り直してもらった経験って誰にもあると思います。

 

病院も会社も、期日を決めていてある程度年数が経ったら処分しています。

 

そうでなければ、書類専用の倉庫がいくらあっても、紙大好きアナログ日本では保管しきれないでしょう。

 

カルテが捨てられていたからといって、「この病院は患者に思いやりがない!」なんて憤慨する人はまずいません。

 

プレゼントに関して捨てるコトに罪悪感を持つのは相手の好意を無駄にしたかもという心配があるからです。

 

それなら、好意を無駄にしないために相手にできることをすれば大丈夫です。

 

  • 手紙や年賀状は、お礼のメールや電話をする
  • プレゼントは頂いたときに、モノではなくその気持ちが嬉しかったと感謝の言葉をちゃんと口にする
  • 活用できなさそうなら、「毎日使う!」なんて嘘は言わない(後々、罪悪感を増すだけだから)
  • お礼をして相手の好意と自分の好意をトントンにしたいなら、自分ができることを相手にする
  • モノを贈ることだけがお礼ではないので、その人が今欲していることをしてあげる
  • お年寄りなら、たまに家に遊びに行って話し相手になることが嬉しい人もいます
  • 使わないと気が済まないなら、1か月毎日使って捨てると決める
  • 飾り物なら2週間飾って捨てると決める
  • 部屋の中では、常に目につくから玄関先で使ってみる(植物などの場合)

 

何でもいいです。

 

自分が納得できる行為をしたら、捨ててもいいと自分にOKを出してあげることを習慣づけるだけです。

 

 

捨て活が進むと陥りがちなコト

贈り物の手放し方

 

貰い物は心理的に手放し辛いので、ある程度片付けが進んだあとにぶち当たることが多いようです。

 

捨て活中級者が陥りがちなのが、ある程度モノが減って、貰い物を置いておけるスペースがあるから捨てないということです。

 

わたしの買い物大好きな家族もいつもこれを言います。

 

「入ってるんだから、置いておけばいい。」と。

 

床にモノが溢れかえっているわけでも、収納場所がパンパンでもないんだから、好きでもないモノを置いておけばいいとは、変なことではありませんか?

 

わたしは独身ですが、フリーだし身軽だから神戸に住む人だったら結婚してもいいなんて思いません。

 

結婚したくないのだから、夫は持たない。

 

モノも同じで、好きでないのだから持たない。

 

「収納場所に収まっているから置いておく。」この考えでいると、自分の好きだけに囲まれるための手放しができないので、ずっと捨てるコト=悪いコトのまま。

 

手放しても気持ちよくなれません。

 

貰い物は、ある程度家が片付いている人こそ注意すべきカテゴリーです。

 

貰い物だから、置くスペースがあるからという理由ではなく、自分が持っていたら使えて生活の満足度が上がるからという理由のモノだけを持つように心掛けてください。

 

捨て活が楽しくなり、上級者に移れます。

 

 

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