初心に帰るようなことを言いますが、元々ついている押し入れやクローゼットや棚に自分の持ち物全部収まるのが適正量です。
押入れは、みなさん、中にハンガーラックを入れたり収納ケースを入れたりして、ギチギチに何かをしまおうとしていますが、そもそもは布団を入れるためのスペースです。
家族が多いところは、押し入れは布団しか収納できなかったのです。
昔の家は備え付けのクローゼットがなかったので、嫁入り道具として箪笥を持たせてもらったりしていました。
わざわざ縄文時代の暮らしをする必要はない
しかし、この文化も今の住まいの形には大きく外れます。
わたしの親世代だと嫁入り道具の箪笥をまだ持っている人が多いです。
箪笥がないと思って持たせてくれた天国へ還った親も、「えー!今の家ってクローゼットとか収納場所がこんなにあるのー?じゃあ箪笥いらないね。」と天国で言ってくれていますよ。
そんな親だって、今の時代の床暖房や浴室暖房など時代の進化を享受して暮らしているのですから、娘だけに「昔みたいに洗濯板で洗濯すればいいの!!」になんて思っている人はいません。
どれだけ、自分はしあわせになってはいけないや苦労しなければならないというブロックがあったとしても、「あえて縄文時代の暮らしを推奨して、自分の首を絞めている自分」を想像すると、ちょっと笑えません?
鹿などの動物の毛皮を着て、1人で
- 嫁入り道具だから捨てられないのー!
- 高かったから捨てずにモノに埋もれて苦労するのー!
- 食べられなかった時代の恐怖が消えないから、ストックを山のように持つのー!
とわめいている自分を頭に浮かべると、全ての苦悩は悩みたい自分が作り上げた幻想とさえ思えてきますよ。
そんなにモノを捨てられない時代の自分を演じたいのなら、スマホも手放すべきです。
勝手なところでは現代の便利を取り入れているのに、勝手なところでは昔の考えに固執するって、文字に起こすと異様ではありませんか?
親世代には、かつての苦労を子どもに見せつけるためにあえて貧乏アピールをすることも多々ありますから、表面的な言葉だけに囚われて(親が捨ててはならぬと言った、など)あまり苦しむ必要はありません。
持ち物の適正量

すでに収納場所がたっぷりある家に住んでいて、過剰な収納道具はいらないと気づき手放せたところで…
残された自分の持ち物。
これぜーんぶ収納場所に収められるのが適正量ですよ。
クローゼットや収納場所は、“普段使うモノを置いておく場所”であるのですから。
決して“使わなくなったモノを置いておく場所”ではないのです。
- 会社でも、デスクを拭き掃除したいなと思ったら、ノートパソコンやカレンダー・鉛筆立てをさっとしまえる場所がある
- 家でも、テーブルやキッチンを拭きたいなと思ったら、一時的に出しっぱなしのモノをさっとしまえる場所がある
- わたしの場合、にゃんこがゴロゴロいるので、食事中にピンポーンと来たらお盆ごとご飯を隠して来客対応できます
そうするためには、どうしたらいいのか。
収納場所は3~4割は空けておく必要があります。
収納場所に全部の衣類があると思い込んでいますが、実は、洗濯中に家族全員裸でいるわけではなく、それぞれが着ている洋服がプラスαであるし、洗濯中の洋服はもちろんクローゼット内にいない。
今視覚的にクローゼットが7割しか埋まっていなくても、今着ているモノと洗濯しているモノを戻したら8割くらいにはなりますよね。
その上で、クリーニング中のワンピースが帰ってきたり、手洗いしようと分けている洋服なんかが出てきたら残りの2割を使って仕分けができます。
これ容量オーバー状態だとそんなこともさっとできなくなります。
ただでさえ外でストレスを感じているのに、家の中でまでストレスを感じる仕組みにするなんて自分いじめ以外の何物でもありません。
だって、家は上司でもなく親でもない自分の権限で仕事を配分できるのですから。
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