お別れ・新しい出会いの季節に考える遺品整理

遺品整理 ミニマリスト

 

わたしは春が1番嫌いです。

感受性が強すぎるのか幼稚園の卒園式のときから、大号泣するような子どもだったわたし。

大人になっても別れが多い3月は切ない気持ちになるので苦手です。


遺品整理に正解はなし、自分だけのタイミングでOK


思い出の品についてよく相談されるのですが、亡き人の思い出の品に関しては、非常に奥が深くとても難しいと思っておいてください。

ウチ、“断捨離”しました!でよく、亡き夫や亡き母のモノを数年以内に片づける人が登場しますが、それを見て7回忌が終わっても13回忌が終わっても片付けられない人、落ち込むことはありません。

故人への想いの差ではなくて、元々のモノの執着度合いや、故人のモノの執着度合い、故人とのこの世での関係性、最後の別れ方、一緒に過ごした時間、いろ~んなことが絡み合うのが、故人の遺したモノです。

わたしは親族を亡くした年に、マキシマリストの友人に「そ~んなん捨てな、いつまでも置いておけるわけちゃうししゃーないやん!」の言葉に非常に傷つきました。

で、逆に「あんたみたいに階段に靴積み上げていて、隣りの家まで買ってそこを衣装家にしているやつがモノを置いておけているのに、なんでわたしの大事な家族のモノを捨てなあかんねん!」と意地でも捨てない根性に火がつきました。

友人は、大事だと思い込んでいる靴や衣装を団子のように収納したり、収納しきれずあちこちに乱雑に置いている。

わたしはモデルルームみたいな家で、何も余計なモノはないけど、故人のモノも見事に融合した家にしてやる!と思って、あの一言がなければ捨てていたようなモノも全然捨てずにいました。笑


息遣いの感じないモノから捨てる


ただ、片付けのプロですのでやみくもに全部取っておいたリはしませんでした。

まず、歯ブラシとか下着とか1番に捨てようとする人がいるのですが日用品はその人がこの家にいてくれた気配ですから、忘れたくない人は最期に手を付けるべきモノだと思っています。

気配を感じるのが嫌なくらい嫌いな人や、思い出すことで自分が前に向けないと思うなら、捨ててもOKです。

わたしはパートナーと別れたら「付き合っていた事実も消し去りたい!」と思うタイプで思い出しそうな何かは全捨てします。

ただ、わたしにとってあの世へ先に還った家族は、わたしが死ぬ日まで家族であり続けるし、家にいた気配を消し去ってほしくないので、使っていたモノや使っていた部屋を早々にリセットはしません。

まず捨てるのは、故人がミニマリストでない限り必ずある、使っていない溜め込んだ何かです。

モノの多さに腹が立つを通り越し笑えて棺桶にまで入れてやったのは、銀行の封筒です。

それぞれの銀行ごとに100枚ずつくらい、ティッシュの空箱にキレイに収納されたモノがごろごろ出てきたときには腰が抜けました、情けなくて。笑

零細ながらも商売人なので、棺に数枚入れた残りはちゃんと銀行に返しましたよ。

大手で大企業であろうと人様の備品代を悪用するようでは、わが社に返ってくる!とも思いまして…。

祖父母宅・実家にありそうな溜め込んだモノは、お別れしたその年中に全売り・全捨てしました。

 

  • 溜め込んだ紙袋
  • ショップ袋
  • 新品タグ付きの洋服
  • 開封もしていないバッグ
  • 使いこなせなかったのであろう服飾小物


そんな故人が使いこなせていなかったモノは、本人が生きていたとしてもいずれ自分で売る羽目になっていたであろうと判断して、捨てました。

普通の人は亡くなったあとに大量のモノを残すので、息遣いを感じないモノをごっそ捨てるとそれだけで半分くらいに減ります。


故人のモノを置いておくなら、自分のモノはミニマルで生きる


残った息遣いを感じるモノは、13回忌が過ぎても捨てる気に慣れなかったら置いておけばいいし、17回忌が過ぎても踏ん切りがつかなかったら捨てる必要はないとわたしは思っています。

断捨離のプロのやましたさんになら「死んだ人はもう使えないんだよ!この家を使うのは誰?」と声をかけられそうですが、わたしは故人のモノを置いておくスペースを確保するために、自分のモノをじゃんじゃん捨てました。

資格証明書、卒業証書、卒業アルバム、留学時代の写真、高級車、ブランド物のバッグ、洋服、靴、ジュエリー、一切自分のモノへの執着がなくなりました。
 

大事な人がいないこの世でモノを持っているなんて、しょうもなさすぎてどうでもいいことに気づきます。


ベンツに乗ってバーキン持って、かっこいい仕事して人に羨ましがられなくていいから、あの世に行った家族に今ここにいてほしい。

大事な人を亡くしたときはそう思うからです。

故人の卒業証書を捨てない代わりに自分のモノは全部捨て去ったのです。

家は、いない人のモノまで置いて大変なことになっているどころか、以前よりモノが減って超絶快適になったくらい。

死んだ人のモノを持っていたって、それが今生きている人の生きる糧になっているなら、遺品整理のいろはなんかに則って捨て急いだりしなくていいですよ。

放置はNGですが、「何とかしないといけないな。」が心にちゃんとあると、タイミングが来たときに手放せるようになりますから。


故人の嫌な思い出は、代わりに片をつけてあげよ

実家の片付け

ただ、名誉でない故人のモノはさっさと捨ててあげた方がいいでしょう。

  • 抗がん剤治療をされていた方だったら1つや2つは持っているウィッグ
  • 闘病生活が長かったらたくさんあるであろうお薬
  • 借金生活が長かったらたくさん出てくるであろう督促状やローン明細書などの紙類
  • 奥さんに先立たれて、淋しい老後の暇つぶしでしていたクロスワードの山や溜め込んだ新聞


これらを必要としない時期の方がその人にとっては輝かしい思い出だろうから、なるべく早めに「もう不要になったんだね!よかったね!」と一緒に払拭してあげると、本人も喜ぶと思います。

立場を逆に考えると何をしてあげると喜ぶかよくわかります。

わたしが今死んだとしたら、わたしが処分できなかった亡き家族のモノを全部、棺にぶっこんでくれると「ふぅ!若くして死んだせいで、自分で処理できなかったのが心残りやってん!ありがとう!」って思います。

よく天国でお父さんお母さんは「モノをたくさん遺してごめんね。」って言ってるよ、捨てな!って言葉を聞くのですが、これはまともなご両親を持ったお子さんにしか響きません。

死んだ途端に性格が良くなるわけではありませんから、モノへの執着強めで親子関係が悪かったりしたら、「はん!人のモノばんばん捨てやがって!」とキレていたりするもんです。

ただ、この場合でもあの世で魂の修業を積んでいるうちに、執着心は薄れていきますから、これもやっぱり時が解決してくれるのです。

 

 

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