断れる人って、素敵!
ここ数年よく取引している男性が、初期の認知症です。
65歳の人。
普段あまり認知症だと感じることはないのですが、元々の性格がぼんやりしているので、渡した書類がないやらで彼の会社の決算時に怒涛の連絡が来て雑務が増えることが多々ありました。
気の短い杏は、もちろんのことムカッときており、「あまり好かん!」だったのですが、最近非常に感心したことがありました。
うちで管理しているこの男性の書類が溜まってきて、邪魔になってきたので、わたしの会社ではPDF保管して原本を本人に渡そうと思ったのですが…
彼は、受取ろうかどうか考えた末に、「これ以上紙が増えると、ややこしいし、今までその書類がなくても税理士に指摘されたことないからいらない。」と拒否してきたのです。
わたしが代わりに捨てたのですが、この年代で受け取り拒否できるなんて大した才能ですよ。
普通、わたしの親世代は書類に限らず、自分がモノを管理しきれていない事実からも目を背けて「わたしはきっちりしている。」なんて言い張るもの。
それが、ちゃんと書類の多さにてんてこ舞いになっている事実を認めて、今以上に混乱が起きないように一応気を使っている。
これって素晴らしい才能です。
断れない自分を認めて、何とかしようと決意する
金嶽宗信さんの[禅的]持たない生き方を読んでいるのですが、少しだけ抜粋すると…
また、捨てられないものとして、人からのいただきものがあります。
たとえば、お姑さんからもらったものなど、本当のはいらないのに、お姑さんに「あら、あれはどうなったの?」と聞かれるのが怖くて捨てられないという人もいます。
そういった、人間関係を壊すおそれのあるものを処分するしかしないかは、最終的には自分で判断していくしかありません。ただ、可能であれば、それをいただく前の段階で断れるような人間関係を築いていくことも大切です。
ここにグサーっときました。
先日も、町内のだんじり祭り保存会から寄付請求の訪問があったので数万円渡したのですが、ボールペンを2本もらってしまったんですよね…、わたし。
で、気づいたのですが、このだんじり祭りの寄付カツアゲ(!?笑)年1の周期。
去年は、だっさいだんじりの名前入りタオルをもらって、それは会社の雑巾として使っていたんです。
毎日拭き掃除している我が家、雑巾って言ったってそう汚れるはずもなくまだありました、この時点で。
要らないモノを安易に受け取って、1年も家に居座らせていたということです
人にいつも安易にもらうなって言っているくせに1年前にダサいタオル、そして今年はボールペン2本ももらってしまった自分が情けなく…。
タオルは、情けないと思ったその日に、玄関ドア・ポストなんかを拭いて排気ガスで真っ黒にして捨てました。
ボールペンは使おうかなと思ったのですが、1本は粗品だけあって元々壊れていたのともう1本も使いづらいので、そのまま捨てました。
これなら、ボールペンは特に断ればよかったですよね。
断れない自分を何とかしないと、家からモノがどんどんなくなっていく現象は起きえません。
みなさんも、断っていない自分、認めましょう。
認められよう・必要とされよう・何かを与えようとしなくていい

わたしは、付き合いが深くよく知っている人には断れるんです。
取引銀行や保険代理店など、よく話してわたしを知ってくれている人には、咄嗟のモノの提供にも「わたしのおしゃれな家に銀行の名前入りタオルなんて干したくないからいらん~!」とか言えるです。
ただ、だんじり祭り保存会とか1年に1回しか会わないし、仲もよくない人たちが団体で来られると、
- ボールペンいらんとか変な人って思われる?
- あとで誰かにあげればいいし、とりあえず引き受けよか?
- 雑巾にすればいっか?
とまぁ、相手に嫌われないために必死になっている自分がいます。
最近、久しぶりにナリ心理学のブログを読みました。
ナリさん、リブログして~!っていつも言っているのでリンク貼っておきます→祝・あり得ないくらい自分を大切にする
健全な人は、人に認めらるため、人に必要とされるために何かを与えようとしないんですってね。
そういえば、20代のとき付き合っていた彼のお母さんが息子のことを「いつ電話しても取らないし、かけ直してもこないのよ~!」と文句言ってたときに衝撃を受けました。
わたしには、親からの電話を無視・放置って選択はあり得なかったから。
ほうほう、こんなところからも断れない自分が出てくるのかとわかったところで、来年はぜ~ったい!寄付のお礼もらわないと、ここに宣言します。
みんなも、一緒に要らないモノはいらないと断ろう。
みんなで断れば怖くないモノの押し付け
ってことで、また明日お会いしましょう。
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