「適量ってどれくらいですか?」
「どれくらい捨てたら、家事が楽になったらお金の苦労がなくなりますか?」
「捨てるって、全部捨てないと目に見える変化は訪れないんですか?」
こういうことよく聞かれます。
答えは、『そんなこと聞いているうちはまだまだです。』の一言につきます。
適量は、自分のからだが教えてくれる
適量とは人それぞれ違います。
わたしのマキシマリストの友人は、20歳以上も年上なのにわたしの倍以上元気な人です。
- 習い事だらけで家でゆっくりすることはないし
- 365日違う服を着て、それをクリーニングに出すなんて当たり前にできるし
- 毎週、神戸と地方を行き来しているし
- 毎晩ヨガしているし
- 廊下に靴箱が放置されていても気にも留めない
こんな友人と
- 家でゆっくりすることが生きがいで
- 毎日同じ洋服でいいから、片付けを少しでも減らしたくて
- 最寄駅から一駅でも外に出るのに、清水の舞台から飛び降りる覚悟が必要で
- 毎晩21時以降は何もしたくなくて
- 廊下に限らず画角的にNGなモノがあればストレスになる
そんな神経質な人間とでは、適量が違って当たり前なんです。
わたしが捨てた方がいいよというのは、わたしのような省エネで生きたい人と“勘違いしている人たち”に向けてです。
自分は自分のことを一番理解していないという事実を知る
勘違い人とは、自分はマキシマリストだと思い込んでいて、根明だと思い込んでいて、とてもエネルギッシュだと思い込んでいるけど実は全く違う人のことを言います。
わたしも20代の頃は、自分はまぁまぁ明るくてエネルギッシュで、おしゃれで、お給料を計画的に貯めて高級ブランドを買うのが好きな人間だと思っていました。
それが30代に突入して、なんかしんどい、なんか気分が晴れないと思っていたら、今まで好きだと思ってしてきたことが実は全部嫌いだったことが判明しました。
- 追っかけをしていたアイドルも実はもう嫌いになっていたし
- 年間シートまで持っている野球チームの応援も、もう飽き飽きしていた
- ブランド物も買ってはしばらく使うと邪魔で仕方なく思っていたし
- 美容オタクの前兆なのか、アクセサリーはない方がお肌の手入れがしやすいと思っていた(わたしのジュエリー好きは自他共に有名だったのに)
- もったいないからと、10年間、家族が買い込んだ洋服を着続けたけど、日本のブランド服はほとんどが嫌いだったし
- 車も何台もあって、保険やら都合つけるのが鬱陶しくてたまらなかった
- みんなにすごいと言われる職業も嫌で仕方なかったし
- 華やかな交友関係も、心の中では毒づくほど嫌い
実は大嫌いになっていたことに、お金や体力をつぎ込んだ生活をしていたんですね。
それは、“人はこうならなければいけない、こう考えた方がいいに決まっている、そう考えたらバチが当たる”といった自分以外の固定概念に塗り固められて生きているからです。
わたしで言うと、
- 年間シートを買うのは、もったいないと思っているけど、家族が喜ぶし家族みんなで行く趣味はあった方がいい
- 追っかけをしていたアイドルも嫌いだけど、今さら自分だけやめるのもなんか癪、せっかく覚えてもらってるレベルだしもう少し続けよか
- 洋服は、本当は嫌いだけど別に誰に見せるわけでもないし、あるモノから消費しようか
こんな具合です。
他人のこととして聞くと、「なんて自分に対してひどい扱いをするの!?」と思うでしょうが、実はみなさん似たり寄ったりのコトをしています。
- お母さんは、どうしても子どもを優先するし
- 仲のいいご夫婦は、旦那のコトを思いやるし
- きちんとしたご両親のもとで育つと、親の面倒も見てあげるし
大事なことを大事にしているだけなら、自分にも手が回るのですが、これにモノや見栄やプライドや過去の栄光と言ったどうでもいいモノまでセットで持つと、自分のコトなんかに構っていられなくなります。
そして、勘違い野郎が生まれるのです。
心の焦燥感がなくなったときが適量

ここで書いていますが、わたしは自分のモノはなんでも捨てられるけど、家族コンプレックスが強いせいで家族やご先祖様のモノを捨てるのが本当に苦手です。
毎日5個以上5年間も捨て続けたのに、まだまだしんどかったんです。
日常生活が。
そんなわたしがつきものが取れたように、一気に捨てられるようになったのが今回のコロナです。
もうしんどくてしんどくて、からだがだるくてだるくて、死ぬ直前の自分をありのままに想像できました。
そこで悟りました。
もし70歳まで生きてしまったとして、70歳でこれだけのモノを相手にするのわたし無理だと。
腹に落ちた瞬間、執着心が薄れてどんどん捨てています。
みなさんも、お金がいつくらいから貯まってくるのか、いつになったら捨てた分の幸運が舞い込んでくるのか、そんなこと考えなくても毎日地道に捨てていたらからだが教えてくれます。
コロナ前も、わたしは暇で仕方がないくらい時間が有り余っていました。
ただ心に焦燥感があったのです。
それが、すっとなくなる様子が見え始めたとき、捨ての第二弾が始まると思います。
どうぞみなさんも続けてくださいね。
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