モノが増える単純な仕組み
ミニマル生活も定着して、
- 全てのモノに住所があり、使わないときはそれぞれの居住地に収まってくれている
- クローゼットや押し入れなどの収納場所に120%モノが詰まっていることがなく、取り出しやすい
- 開けることのできないドアや窓、クローゼットの扉がない
- 季節外の家電製品をしまう場所がある
- モノを買う習慣を手放した
こういうミニマリスト中級者・上級者になっても、捨てるモノがゼロになることはありません。
人間は日々変化する生き物だからです。
女性は、基礎化粧品で考えるとわかりやすいと思います。
- お肌が荒れて、敏感肌用のアクセーヌで揃えた。
- 使い終わる前に季節が進んで乾燥が気になってきた。
- そこで、使い切っていないアクセーヌは一旦どこかによけて、保湿力が高いスックのクリームなどを買い揃えた。
- スックを使い終えないうちに、今度はあったかくなり過剰保湿が1つの原因でニキビができるようになった。
- そうしたら、今度はアクネ菌を殺してくれる化粧品を買った。
- アクセーヌもスックも、どこかの収納場所に入っている。
- こういったことを繰り返しているうちに、使わない化粧品をしまう場所がなくなったので大掃除を決意する。
- 確認すると、使用期限の3年を過ぎたモノがわんさか出てきて、丸ごと捨てる
こういうことを多くの人が繰り返しています。
ミニマリスト中級者・上級者ともなると、何が違うか。
それは、最初にアクセーヌからスックに乗り換えたときに、アクセーヌを処分できるかできないかです。
処分と言っても捨てるのではありません。
- ネットオークションで売るもよし
- 友人と物々交換するのもよし
- 近所のお化粧に興味を持ち始めた女の子にあげるのもよし
とにかく、使わなくなった瞬間に家から外には必ず追い出す。
これさえできれば、家が片付かない問題やモノが増える問題は絶対に発生しません。
使い終わった歯ブラシを掃除用にと置いておき、100本くらい出てくる家がキレイだった試しはありません。
家が常にキレイ組は、歯ブラシやスポンジを交換する日にその手で便器やベランダの掃除に使って、保管できない状態にして捨てています。
もったいない精神が、未来の大損を招いている
捨てない人は「もったいない。もったいない。」と声高々に言いますが、あまりにも損したくない感情が強いと近い将来大損する確率がぐんと上がります。
上記した化粧品の話をとってもそうです。
使用開始から数か月のうちにメルカリで売れば、数千円でも回収できるのに、3年後に捨てることになると、価値はゼロどころかごみ処分に費用がかかります。(ごみ袋代も立派な日用品費です。)
数十円安いダイコンを買い求めて隣町まで行き疲弊して、帰りに事故にあったり、家族に八つ当たりしてしまうのも大損です。
実家の断捨離と言うワードが広く知られるようになり、ウチ、“断捨離”しました!なんてテレビ番組も毎週放送されていると、もったいないが故に捨てない親と子どもの衝突をよく目にするでしょう。
あれも、親の心配をしている子どもの心理を理解できず、無駄ないざこざを作り出している最高にもったいない状況です。
これだけ親のことなんてそ知らん顔という子が増えている中で、親の家の心配をしてくれる子どもって優しいじゃないですか。
もったいない精神は、そういった嬉しい感情さえも鈍化させてしまうからとても危険です。
もったいない気持ちが強い人程、本当の損得勘定を働かせた方がいいです。
「長い目で見たら…。」と物事をとらえること。
モノの住所がありすぎる落とし穴
「モノにはそれぞれ住所を与える。」
これは捨て活をし始める人に必ずかけられる言葉ですね。
ただ、落とし穴があります。
元々が整理整頓魔だったり、生真面目だったりすると、モノに住所を付与するために
- 過剰なラベリング
- 過剰な小分け収納
- 過剰な移し替え(しょうゆやシャンプーボトルをおしゃれなボトルに移し替える人)
と、間違った方向に走る人がいるからです。
あくまでも、モノに住所を与えるのは、探し物する時間がなくなり、必要な時にさっと取り出せて二重買いを防ぎ、“自分が”快適な暮らしを送るためです。
過剰な整理整頓のために、躍起になっている様では、まだまだモノに踊らされていると言わざるを得ません。
しまいこむと絶対的に死蔵品になる
いらないモノを溜め込んだり、買い物や貰い物を減らすコツは、収納庫を定期的にチェックすることです。
ただこれだけです。
ミニマル生活が定着している人なら、モノだらけってことはありません。
ただ、たっぷり余裕がある収納場所に収まっていると何の不便もなく、実はいらないのに持ち続ける危険性が高まります。
わたしも昨日、6つ扉がある収納ラックのうちの1つの扉を整理しているとき、スヌーピーのノートカバーを手にして、ふと思い出した存在が…。
「そういえば、リビングにある小さい引き出しの上に、同じモノ置いていたよな?」
帰宅後確認するとやっぱりありました。

小さい引き出し(キッチン背面収納内)の上に何気に置いたまま、たぶん2年くらい使用していません。
処分しました。
収まっていると格好がついているので、放置しがちですが、やっぱりいらないモノはいらず、使わないモノが使わないんですよね。
わたしの考えでは、
1~30歳……加齢と共にモノを持つ・試す時期
30~60歳…加齢と共にモノを減らす・手放す時期
60歳…………手持ちはゼロで再スタート
こういう図式で生きています。
30歳までは、自分の好みを知るためにいろいろ手出しして失敗する。
それが30歳以降の自分の好きを極める栄養素となります。
30歳を超えたら、自分の好きにお金や時間や労力を注ぎ込むため、いらないと判断するモノを増やし、雑務や雑用を減らす。
60歳の還暦とは、本卦還り(ほんけがえり)とも呼ばれて、一種の生まれなおしであると意義づけられています。
帽子をかぶって、ブランド物の重たいバッグを持って、ピンヒールを履いて生まれてくる赤ちゃんはいません。
身一つで生まれなおしできるよう、自分自身で勝負するためにモノを手放すのです。
生まれおなしまであと何年ですか?
荷物の整理間に合いますか?
ちなみに、今の判断力・気力・体力は年々目減りする一方で、還暦のときに今と同じ行動を取れることは絶対にありません。
それも計算していきましょう!
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