母の同級生補のお母さんが亡くなったので、最近、亡きお母さんのモノの処分法を尋ねられます。
故人のモノを片付ける理由は、潜在意識の邪魔をするから
仲良かった家族、そうではなかった家族、順番が逆になって先に還ってしまった子ども、と亡き人と言っても色々います。
仲が悪かったから全部捨てられるかというと、そう簡単でもなく、しこりがあるから、そこから目を背けるように放置する人も多いです。
どちらにせよ、みなさん頭の片隅に「あれ、なんとかしなきゃな。」っていうのがずっと残っておられます。
ただ判断がつかないし、自分の決断が失敗になることを恐れ、先送りにしていて、そのまま子どもへ押し付けて亡くなります。
よく考えたら、トラブルを子どもに押し付けて死ぬってすごくないですか?
「子どものためなら!」としたくない残業や接待をして子どもにいい教育を受けさせてあげて、習い事をさせてあげてとしていた人のほとんどが、子どもにごみや決断を押し付けて亡くなるのです。
お子さんがいらっしゃって、大事に思っているならなおのこと、モノを押し付けたり、子どもさんの部屋のクローゼットに侵入したりしてはいけないのです。
そこまでして持ちたいものは何なのか、自問自答してみてください。
どんな言い訳を頭の中でこねくりまわしていても、潜在意識では、モノを押し付けている自分を責める気持ちが一生残りますよ。
亡くなったからって、関係性を終える必要はない
死別は、人生の中で1番くらいの苦しみです。
なので、今すぐに家を明け渡さなければならないとかでない限りは、心が落ち着くまでそのままにしていて構いません。
ただ、天国へ還った大事な家族の忘れ物を一生放置するというのは、無責任だし、本当にその人を想っている?と疑問を持ちます。
「翌日にスーツが必要なのに実家にしかない!」となったとき、母がわざわざ車で往復2時間かけて持ってきてくれたりします。
娘の忘れ物を、母が処理してくれます。
これと同じことで、ご先祖様の忘れ物は、家族なんだから、放置せずなんとかしてあげようよってことです。
使うなり、捨てるなり、使ってもらうなり、寄付するなり、売るなり、何かしらアクション起こしてあげませんか?
亡くなった途端に、今まであった交流をゼロにする必要はないのです。
生きているときにしていてあげたように、亡くなったあとも、忘れ物をしているのですから、何かとアクションを取ってあげた方が、故人も嬉しいと考えましょう。
どれだけモノへの執着がひどかった人でも、あの世へ何も持っていけなかった現実を既に体験済みですから、モノへの執着心はどんどん薄れていっていると思います。
子どもが処分しているのを見て怒る人はいません。
逆に、「ほんとだなぁ。全部ごみになるんだから、あのとき子どもと一緒に処分しておけば、いいコミュニケーションにもなったし、今これだけ苦労かけなかったのになぁ。」と思ってくれています。
亡き人のモノを捨てるコツ
思い入れの強い人のモノなら特にですが、自分のエリアに全カテゴリーを1つずつ忍ばせる保管法が、わたしはお勧めです。
靴下などの下着も、バッグも、本も、CDもポーチも、ハンカチも、なんでも自分のモノの住所の中に1つずつ、わたしのご先祖様のモノを入れてあります。
生活するうえで使うモノ全てに故人のモノがあるので、段ボールに入れて押し入れに突っ込んでいるより、常に一緒にいる気になります。
わたしは、下着を3枚ルーティンで持っていると、よく紹介していますが、靴下が入っているところには、バーバのいわゆる“おばあちゃんっぽい靴下”が入っています。
トレイの手洗いカウンターには、ストックのトイレットペーパーとアルカリ電解水と、おりものシート入れとして使っているおばあちゃんが編んでくれたきんちゃく袋が入っています。
ホッチキスは、ぼろっぼろの昭和時代満開のじぃの名字が貼られたモノを使っています。
夏、ドライブのときに首焼け防止で巻くのは、恩師の形見分けで貰ったミヤケイッセイのプリーツプリーヅのスカーフ。
5年前にボールペンを1人1本にしたときも、好きな人からの贈り物を残しました。
わたしは、大事な人が亡くなっても、今も毎日常に思い出せる環境で、一緒に住んでいるくらい喋ります。
もちろん、大事なモノを優先的に残すために、どうでもいいモノを処分しました。
- ぼろぼろのホッチキスを使うために、新しいモノは捨てたし
- 先生のスカーフを使うため人、自分のスカーフは捨てました
- 無料ボールペンは、寄付しました→断捨離には傾向と対策+自己分析が必要です
行動を起こしてこそ、故人のモノを大事にしていると言えます。
- 押し入れに突っ込んで「何とかしなきゃ。」と思いながら、何もしない自分に罪悪感を覚え
- 捨てようとしている自分に罪悪感を覚え…
ってするくらいなら、1つずつ残して自分の目の届くところに置いてはどうですか?
そうすることで、天国へ還ったあの人と、また新たな交流がスタートできますよ。
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