星(息子):なんで取ってんの?
父:そのうち捨てようと思ってたら、死んじまったんだもん。だめだな、先送りしてると。
前クールで観ていたドラマ“6秒間の軌跡〜花火師・望月星太郎の憂鬱”の一説。
悲しいかな、人生は必ず何かの途中で終わります。
ドラマの最終回を観れず、
学んでいる最中に
マフラー編みかけに
全部が途中で、強制終了されてしまうのです。
それが寿命です。
未来は自分の思い通りにならない
『定年後の趣味に…。』とか『子どもが手が離れたら…。』という理由で、色んな趣味のモノや洋服や野望グッズを手放せずにいる人がいます。
自分が思い描いた通りの未来って、本当にやってくるんでしょうか?
わたしは、大筋は自分の思い描いた通り来ていますが、細かいところは全く想像もしなかった未来ばかりでした。
- 全身ブランドで固めていた自分が、自然派になるとは思ってもいなかったし
- 付き合った男と裁判沙汰になるとも思わなかった
- 家も3つも建てることになるとは想像もしてなかったし
- 動物が怖かったわたしが6人も育てる羽目になるとも思わなかった
先のことは誰にもわかりません。
今の現状がわかっていたなら、わたしは社会人なりたての頃から洋服やバッグやジュエリーを買うお金を家の投資に回していたでしょう。
家を建てるときも動物のことを考えた間取りにしていたと思います。
全部はたらればの話です。
ということは、先のこともほとんどがたられば話になってしまうのです。
なら、途中で終わってしまうかもしれない現在進行形でしているコトに集中して楽しんだ方がいいと思いませんか?
自分の考える未来は、他人への押しつけになる
カビの生えたタオルや箱入りのままのお中元お歳暮も賞味期限が過ぎて無駄になります。
- これはお嫁さんにあげるの
- これは孫ができたら子どもにあげるの
- これは子どもが家を出るときに、成長記録としてあげるの
- これは資産になるから遺してあげるの
自分だけの価値観で代々続く子孫に、モノやコトや土地や片付けや整理をお願いするお年寄りが多いです。
子孫が優しければ優しいほど、なるべく故人の意思に添ってあげようとして、本人が苦しむことになります。
自分が想像している未来は、自分勝手で自分都合のことが結構多いのです。
「孫ができたら…。」なんてことを夢見ていても、子どもが同性愛者で子どもを持つ可能性は極めて低い、なんてことザラにあります。
隣の土地を買って子どもが結婚したら住んでもらおうとしていても、1人の愛した人を忘れられず一生独身でいることを決めている子どももいました。
家を売る仕事をしていて、いろんな家族を見るので、こういうことはドラマの世界だけでなく実際にあることを目の当たりにします。
わたしの母も、わたしが幼稚園生の頃は「杏ちゃんに彼氏ができたら、一緒にゴルフまわりたいな。」なんて話していました。
ただ、うちの母は察知が早く中学生にもなれば、娘は結婚せずバリバリ仕事するタイプだと理解し、仕事を応援してくれたので、我が家では“いつまで独身でおるんやケンカ”が一切なく、その面では非常に平和で感謝しています。
自分の考える未来予想図も一種の執着です。
わからない未来に投資するより、今の経験に投資する
壊れたら使えると思ってしまい込んでいる家電なんか、将来自分の財産を守ることになんてあまりなりません。
- その時には、古くなりすぎて電気代がかかるかもしれないし
- 経年劣化で壊れているかも
- 加齢により重たすぎて使いこなせないかも
今、人に差し上げてその人に会う、感謝されるというやりとりの方が、人生ではいい経験になり、いい冥途の土産話になります。
昔かった英語のテキストだって、時代と共に言葉は変わってきます。
日本語を昔のテキストで学んだ外国の方が、「拙者。」と話しているようなものです。
ニュージーランド人の友人が日本に来たての頃にしょちゅう「侘び・寂び」を連発していました。
いい日本の古き良き文化の一つではありますが、現代人に「侘び・寂び」が残っているかというとそうでもありません。
彼は仏教に精通しており古い書物ばかり勉強していたからだったんですが、情報が古いと活かせない代表例です。
絶対に人生は途中で終わるのだから、今やっていることで手いっぱいなはず。
わからない未来のことまで抱えて生きる必要なんて全くありませんよ!
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