季節の変わり目、またセールの文字が飛び込んできやすくなっています。
知人のお母さんが、娘のことを「あいつはバカだから。」と冗談半分で言ったお父さんの言葉に対して、「高いものを買わないし、散財しない経済観念がしっかりした子。」とかばっているのを聞いたことがあります。
高いものを買わないからいい子、果たしてそうなのでしょうか。
ファストファッションの裏

大量生産で、安く販売を繰り返すファストファッションでは、企画、開発、製造、販売に至るまで、全てを一貫した業務形態を強みとしています。
卸売業者に頼らず、直接販売できることから、流通コストも削減ができるのです。
ただその裏側に、問題も潜んでいます。
ファストファッションの広がりをうけ、企業が途上国の人へ仕事提供し、世界の6人に1人がファッション業界で働いています。
その中で深刻な問題が労働力の搾取です。
子どもの労働や危険な薬品の取り扱い、低賃金での長時間労働も含んでいます。
2015年、バングラデシュの縫製工場の入ったビルが崩壊し、1000人以上の労働者が亡くなった事故は、ファッション業界以外にも衝撃を与えました。
ファストファッションをわたしたちが買って捨ててを繰り返せば繰り返すほど、過酷な状況で働いている人が減らないのです。
人生を共にしてくれるモノを持つ
何も全てオートクチュールやエシカルファッションにする必要はありませんが、長く愛用できる、ごみを増やさないモノを買うように心掛けるだけで、環境にも途上国で働く人への配慮になると、わたしは素人で一個人ながら考えています。
この事実を知ってから、ユニクロやGUなど、ボロボロになったらすぐ捨ててしまうモノは買わないようになりました。
リサイクルショップでもユニクロは受け付けないという店が多いです。
ユニクロのブランドが好きで、ユニクロを大事にメンテナンスしながら着る人ならいいでしょう。
わたしの家族なんかは、わたしが買ってあげたユニクロのパンツを10年くらい愛用しています。
ただ、わたしは“安物買いの銭失い”精神が強いので、いざ断捨離しようとなったら、一番にユニクロから手を出していました。
なので、もう買うのを辞めました。
かつて、わたしはブランド物に興味を持ち、お小遣いやバイト代を貯めてはブランド物を買うという、ファッションに傾倒する子どもでした。
中学生のときに、貯めたお小遣いで子どもには高すぎるシャネルのベストやスカートを買っていましたが、それは37歳になった今も着ているのです。
中学2年生のときに買ったモノなので23年、愛用しているのです。
それに身を包んでいるときは、古臭いモノに囲まれている気分にはならず優雅な気分になります。
本当におしゃれが好きなら、ファッションの奥まで意識して洋服を選んでみたら、“クローゼットの整理”や“洋服の断捨離”は必要なくなります。
春に向けて、セールの言葉に踊らされて余計なものを買ってしまわないよう気をつけましょう。
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